アレルギー舌下免疫療法について

スギ花粉症やダニアレルギーの治療法の1つで、根本的な体質改善を期待できる治療法です。
5歳以上の小児への適応拡大され、当院でも舌の下で治療薬を保持する舌下免疫療法を実施しています。
継続して使用しているたくさんの内服薬等の減量ができることを目標とします。
長期間(3年から5年間)の治療継続ができる方におすすめします。
*2023年度シダキュア(スギ花粉)導入は、9月より順次行います。

診断からはじめます

症状から診断し、最終的に血液抗体検査(CAP-RAST)により診断します。
夏休み等お時間に余裕があるときに検査を実施しましょう。
他院での血液検査の結果がある方は、ご来院の際にお持ちください。

スギ花粉の飛んでいないときにスタートするのが、スギ花粉症の舌下免疫療法です。
喘息合併の方は必ず、コントロールが良好なときに行います。

ご確認ください

・長期間(WHO見解では治療期間3~5年)の治療をうけて、継続すること(原則体調不良時はお休みします)

・舌下アレルゲンエキスの服用を毎日継続できること(1日1回):初回の投与は医療機関で実施し、その後30分間は医師の監視下にいること

・少なくとも1ヶ月に1度受診できること

・すべての方に効果が期待できるわけではない治療法であること

・効果があって、治療を終了した場合にもその後効果が減弱することがあること

・副作用の対処法を理解すること

(アレルギー診療ガイドライン作成委員会:鼻アレルギー診療ガイドライン2016年版より一部抜粋)